デザイン思考 課題図書 〜 make space スタンフォード大学dスクールが実践する創造性を最大化する「場」の作り方

MAKE SPACE メイク・スペース スタンフォード大学dスクールが実践する創造性を最大化する「場」のつくり方

MAKE SPACE メイク・スペース スタンフォード大学dスクールが実践する創造性を最大化する「場」のつくり方

  • 作者: スコット・ドーリー,スコット・ウィットフト,イトーキオフィス総合研究所,藤原朝子
  • 出版社/メーカー: CCCメディアハウス
  • 発売日: 2012/11/15
  • メディア: 単行本
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※今回は、抜粋だけではなく、自分の言葉で意味を補足しているところもあります。

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何かについてじっくり考えたりアイデアを交換するときは、キャンプファイアーの形になろう。

コラボレーション環境を改善する最高の方法のひとつは、その場の使い方をまかされている人たちの自由な行動を観察して、拡張することだ。

みんなで座るときの椅子の位置と向き。
 一点集中型(扇形に並べて、みんなで一人に向く)
 多角形(輪になって真ん中を向く)

(みんなで空間にいるときに、)
 まばらにいると、モノを作る時には、肉体的、精神的に余裕がでる
 密集していると、刺激やひらめきを得たり、エネルギーを持続できる。

態度
 垣根を超えたコラボレーション
 語らず、見せる
 アクション志向
 他人の価値観を尊重する
 プロセスを大切に
 解決のためのプロトタイピング

(スペースの仕切りは、)密室ではなく、すきまを空けてパネルを配置すれば、外の世界を完全に無視することなく自分の作業に集中できる。

(空間にかける音楽は、)どんなジャンルでもだいたいOK。ボリュームはBGMのレベルより上げても良さそう。経験上、歌詞のある曲は気が散るから避けたほうがいい。繰り返しのリズムは、作業に集中する助けになる。

クルドサックとはいくつかの家に囲まれた袋小路のこと。ご近所の井戸端会議の場所。人はスペースに出入りするときに、境界部会話を始めることが多い。(ソファーの背もたれなどあると良い)

職場に「働かない場所」をつくると創造活動が促される。(アイデアはリラックスしているときに浮かぶので)

ダンスフロア(板張りで、ブランコがぶら下がっているようなスペース)は立ちっぱなしなので、活発なアイデアが出された。

Tウォール(板を上から見てT字に組んでキャスターを付けたモノ)だと、あっという間に小部屋のようなスペースを作ったり、オープンにしたりできる。

2枚の壁を直角に配置すると、スペースに「はしっこ」を作ることができる。…30cmの壁でも落ち着きを与えることがわかった。

★「一時的な自信喪失」自信喪失は無益な感情だが、特定のことについて誰かの助けを借りるべきだというサインかもしれない。それなら助けを得よう。

起業家が成功するためには、活動時間の半分はオフィスの外で過ごすべきだ。ユーザーや専門家とふれあってニーズを拾い上げ、自分達のアイデアが正しいかどうかを検証しなくてはならない。

ごてごてしたスタイルは、必ず使いやすいわけではない。家具の種類を減らすと、スペースの新しい設定を思い描きやすくなる。

オープンスペースのオフィスでヘッドホンを付けていると、「邪魔しないで」というサインになる。みんなにヘッドホンを配ってもいい。

大勢が一緒にプロジェクトに取り組んでいる場所は気が散る。逆に静かすぎるのも居心地が悪い。定期的にチェックして極端な雰囲気にならないようにしよう。→職場の中に良質なコーヒーショップの雰囲気を作るコツ

人はある空間に脚を踏み入れた途端、物語の世界にどっぷりつかり、その登場人物になります。自分の役割とは何か、自分に何が期待されているかを自覚します。この「ある空間」が、従来の古いオフィススペースであれば、私たちは古い考え方からは逃れられないことになる。しかし、dスクールのような場所ならどうだろうか?